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新入社員が加入すべき福利厚生

 新しい年度が始まりましたね。新入社員の皆様、入社おめでとうございます。大企業の場合、いろいろな福利厚生が用意されており、最初の研修期間は福利厚生の説明や加入の手続きなどがあります。
 新入社員が加入すべき福利厚生についておさらいしていきましょう。
<一般財形貯蓄>
 自動的に給料から天引きされるので、浪費癖がある人にはお勧めです。バビロンの教えでは収入の1/10を貯蓄せよと言われていますから、手取りが18マンなら1万8000円を毎月貯蓄することを心掛けるとよいです。また、貯蓄じゃなくて投資に回したいと考えている人は不要と思うかもしれませんが、一般的に財形貯蓄支援制度で上乗せ支給されたりする場合があるのでその場合は、少額でも一般財形貯蓄をした方がお得です。(私の会社では毎年約10万円の財形支援があります。)
 住宅ローンで、財形住宅融資制度の利用を考えている人は、2000万円を借りるのであれば200万円の財形貯蓄が必要なので、逆算して積み立てできるようにしましょう。
財形住宅融資とは
<住宅財形貯蓄>
 会社から上乗せ支給があり、かつ入社後10年以内に家やマンションを購入する予定があるならぜひ利用しましょう。550万円までの原資に対して利息が非課税になります。定年まで家やマンションを買う予定がないという方は、住宅財形貯蓄ではなく、積み立てNISAなどで長期運用した方がリターンは高いと思います。
<企業型確定拠出年金
 退職金の前払い扱いとして毎月確定拠出年金として支給(数千円~数万円)されます。確定拠出年金として運用するか、給与に上乗せして支給されるか選べますが、必ず確定拠出年金として運用してください。企業年金および確定拠出年金の両方の制度がある会社の場合iDecoに加入することができません。
 確定拠出年金で運用を始めたら、さまざまな金融商品がありどれにするか悩みますが、約40年運用することを踏まえ、定期預金や元本保証型保険、元本保証型年金は絶対に避けましょう。金利が低いだけでなく、将来のインフレリスクに対してリスクが大きすぎるからです。また、株式やREIT、債券の投資信託は運用手数料が0.5%未満で、売買手数料0円のインデックス型を選ぶようにしましょう。確定拠出年金の運用会社がSBI証券であれば手数料が安く人気のemaxisシリーズが選べるかもしれませんが、他の証券会社だと扱っている商品が糞ばかりです。なので、出来る限りインデックス型かつ手数料が安い商品を判断基準にすればよいと思います。
<保険>
 入社時にめっちゃ勧誘されますが、独身なら死亡保険は無しで良いと思います。結婚して子供が生まれてからかけ始めるのでOK。医療保険も必要無しです。将来の医療費は貯蓄で対応しましょう。ただ、自転車の事故にも使える個人賠償プランがある場合は、加入しておいた方が良いかもしれません。自動車保険は会社と提携しているところと契約した方が安い場合があるので、比較検討して安ければ乗り換えすれば良いと思います。大企業の場合は、団体割引で30%OFFで加入できる場合があります。
<組合>
 大企業の場合、制度上、非加入は認められません。一般社員は就業規則によって労働組合に属することを義務付けられています。組合に入れば、毎月組合費が天引きされるのでうっとうしいですが、どうしようもないです。JRでは、国鉄時代の名残で組合の組織が複数ありますが、共産党系の組合には絶対入らないようにしましょう。組合は基本的に立憲民主党や国民民主党支持なので、選挙が近くなると運動に駆り出されたりしますが、民主党が嫌いでも表面上は民主党を応援して、実際の投票では自民党に入れれば良いです。
<共済>
少額の死亡補償や交通事故補償がついていて、月額数百円です。加入必須なので避けることができません。
 電力会社の場合ですが、明治安田生命が運用する電力総連年金というものがあります。年利約1%でいつでも解約できるので、投資のリスク分散先として加入しても良いかもしれません。また年金をかけることで所得控除も受けられます。
<持株会>
 株価の値動きが激しい会社の場合、加入はお勧めしません。将来も値上がりや高配当が期待できると自信がある人だけ加入すればよいでしょう。持株会支援として掛け金を上乗せしてくれる場合がありお得に感じる場合もありますが、1万円に500円を上乗せされた金額で自社株を買うより、1万円を複利効果でインデックス投資した方がよりお金は増えていきますし、リスクも低いです。
では、よい会社員人生を!