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企業型確定拠出年金を見直そう

 電力会社をはじめ、大手企業は企業型確定拠出年金制度を設けています。新入社員のとき、人事労務部から説明されてとりあえず加入したけど、その時以来、確定拠出年金の積立額の変更をしたことがないだとか、定期預金に入れたままほったらかしという人は意外と多いのではないでしょうか?
 まず初めに、国は国民の老後資金の形成のために確定拠出年金制度やNISA制度があり、運用益を非課税になる便利な制度を作っています。そのうち、確定拠出年金は60歳まで引出不可という条件があるものの、運用益が非課税になるだけでなく、原資は全額控除され税金対策になります。
 確定拠出年金の掛け金は無制限に掛けれるわけではなく、企業年金の制度がある会社では、月額27500円まで。そうでない会社は月額55,000円まで掛けることができます。確定拠出年金には企業型と個人向けのiDecoがあり、企業型に加入している人は原則iDeco口座を作ることはできません。作れた場合でもいろいろ条件があるので注意が必要です。(詳しくはここでは述べません)
 企業型確定拠出年金は給与の中から拠出するのではなく、大抵会社から前払い退職金として会社が直接掛けます。マッチング拠出制度を採用している会社では、例えば月額27500円が限度額の場合で、会社からの直接掛け金が2万円であれば、給与から7500円を拠出して合計27500円をかけることができます。給与から拠出した7500円は全額控除となるので、税金対策にもなります。
 さて、確定拠出年金制度をがある会社にお勤めの皆さまはどのように運用していますでしょうか?youtubeなどの投資チャンネルでは、iDeCoは手数料無料のSBI証券がおすすめで、手数料がダントツで安く、将来も右肩上がりが期待できるemaxis slimシリーズなどの全世界株式や全米株式を勧めています。
 しかし、会社が提携している確定拠出年金の運用会社は有名なネット証券ではなく、老舗の野村證券みずほ証券等であることが多く、手数料の安いemaxis slimシリーズ選択することはできません。(UFJ銀行iDeCo商品でさえ、emaxis slimを扱っていない糞さ)
 では、どういう基準で商品を選べばよいかというと、なるべく手数料の安いインデックス型を選びましょう。手数料が安いの基準は「買い付け手数料無料」「年間運用コストが0.3%以下」です。なぜ「年間運用コストが0.3%以下」なのかというと、年間運用コスト0.1%前後の商品が皆無だからです。私の加入している確定拠出年金の商品で一番手数料が安い商品は「三井住友日本債券インデックス」0.176%です。
 ファンドにはある指数に連動を目指したインデックス型と、プロの投資家が商品を選択して組み入れるアクティブ型があります。長期の視点でみれば、アクティブ型よりインデックス型の方がトータルリターンが勝っていることが多く、手数料も安いのが特徴です。
 おすすめのポートフォリオは外国(先進国)株式インデックス80%、国内株式インデックス20%です。好みに応じて新興国株式インデックスを10%くらい組み入れても良いかもしれません。
 なお、歴史上永遠に上がり続けることはなく、5年~10年に一度は大暴落が起きます。暴落しても必ずどこかのタイミングで上昇に転じるので、暴落しても狼狽売りせずに、一定額でコツコツと積み立てることで資産を増やしていくことが可能です。定年間近になれば、利益が出ているタイミングで商品の一部を定期預金や債券に切り替えて、利益を確定させていくことも重要です。
私の確定拠出年金ポートフォリオは以前も紹介しましたが、以下の表のようになっています。(1月末時点)
この商品の中で一番手数料が高いもので、DIAM外国株式インデックス0.275%となっています。
日本債権インデックスはお勧めしません。ここ1~2年ずっとマイナスです。
ポートフォリオ新興国株式インデックスも組み込みたいのですが、運用コストが0.6%の商品しかないので止めました。
DIAM外国株式インデックス拠出額597,355
評価額659,950
リターン%10.48%
DIAM国内株式インデックス拠出額192,948
評価額211,242
リターン%9.48%
三井住友日本債権インデックス拠出額306,031
評価額305,082
リターン%-0.31%
OneDC国内リートIDX拠出額232,746
評価額235,024
リターン%0.98%
大和投信DC外債インデックス拠出額232,750
評価額233,151
リターン%0.17