ぼったくり投資教材、投資セミナーへの注意喚起

　最近、youtubeのCMや広告で私募ファンドや投資教材、投資セミナー勧誘のCMをやたら見かけます。私自身がそういうサイトにアクセスしているので、AIが自動で判別してそういう広告を多く表示されるようになっています。

その広告でよく見かけるキャッチフレーズが

初心者でも2000万円稼げます！

月収50万円！

等、耳障りの良い文言ばかりが目立ちます。

最近、youtubeのおすすめ動画出てきた〇〇先生の〇〇投資アカデミー

　動画を見るとどれもうすっぺらい内容ばかりで、しかもインデックス投資を批判しています。内容の主な主張はこれから株が上がりそうな高配当銘柄の紹介とその根拠として直近の業績と過去のチャートから上がり基調になるかどうかの分析のみで、企業の詳細な銘柄分析や業界の展望までは紹介されていません。

ぽんちよやロジャーパパのように銘柄を１つ１つ詳細分析して、メリット、デメリットを説明している動画とは対比的です。

さらに、ブログを見てみても、受講生がこれだけ稼げるようになりました！っていう紹介のみで、具体的にどういう手法でインカムゲインを増やしたのかは書かれていません。

無料の動画やメルマガで視聴者を釣って、これ以上情報を教えてほしければ有料のセミナーへと誘導する筋書きなのでしょう。典型的な情弱をカモにした手法ですね。

一番気になるのが、貯金40万円の原資でインカム投資で月収50万円になりましたという記事。税引き後の配当利回りが５％だとしても、資金1億円以上を高配当株に投資していないと不可能です。

　1億円の資金を貯めるのはいかに大変かというのは両学長のリベラルアーツ大学やぽんちよのチャンネル等で散々言われており、投資と給与・事業収入のダブルで増やしていくのが大事だと何回も解説してくれています。

　あと、気になったのがyoutubeでお勧め銘柄を奨めた翌日の当該銘柄が一瞬だけ上昇して、その後すぐ下落していることです。先日のJパワーの紹介動画の翌日、電力会社の株価は下落していたのに、Jパワーだけが上昇していました。そしてすぐ急落。何ででしょうね。

　またJR株の分析も間違っているように思いました。確かに、コロナ前まではJR東海もJR東日本も高い純利益を出していました。今は割安株だからコロナが収束すれば値上がりを予想しているけれど、向こう数年は低迷すると私は思っています。理由はテレワークやウェブ会議が定着して今後も出張を控える企業が増えてくること。インバウンドの回復も緩やかに回復していくが、コロナ前の水準に戻るには5年以上はかかると思います。それまでの間、JRは膨大な車両や設備の維持費、人件費（コロナ前の利用率を想定した設備）を維持しなくてはならなくなり、来年も赤字が続くのではないかと思います。また、JR東海にいたってはリニアの行方は不透明さ増しており、このまま開通の見込みがたたなければ、これまでつぎ込んだリニアの建設資金がお金を生まない設備投資になり、利益が落ち込む可能性があります。来年は絶対元に戻る！リニアは絶対開通する！と信じることができるのであればJR株を買うのはありだと思います。

結論

高収入をうたい文句にした投資教材、投資セミナーには絶対に手をだすな！まずは、家計簿の見直し。給与所得・事業所得を上げて稼ぎをの一部をコツコツ投資。　投資資金に余裕ができたら、ポートフォリオの５～１０％を目安に個別株式や金などに投資すれば良いと思います。（完全に受け売りですけど（笑））

ぼったくり教材の無料メルマガやyoutubeまでは否定するつもりはないので、比較参考として視聴するのは全然良いと思います。

ちなみに私は昨年の7月からインデックス投資や、高配当株投資をはじめて、約200万円を投資しましたが、７カ月で増えたのはった１５万円ぽっきりです。