就活生と忙しいサラリーマンのための情報ブログ

電力業界社員が不定期に情報発信

電力会社に成長性は無し!

 就職活動で、「成長する会社で働きたい!」「自分で企画立案してバリバリ仕事がしたい!」と考えているなら、電力会社はやめた方が良いです・。
 確かに、インフラ企業で、世の中に無くてはならない企業であって、潰れる心配はありません。
 だが、安定しているがゆえに会社の風土は公務員です。
 その理由を以下にいくつかあげてみた。
 ・残業を沢山している人が優秀に見られやすい
 ・残業をしていないと仕事が足りないと思われがち
 ・テキパキ仕事をこなして定時で帰っていたら、追加の業務を振られる
 ・業績評価は表向きは能力評価と言いつつ、年功序列で評価される
 ・家庭を顧みず会社に尽くすべきという考えが根強く、働き方改革は名ばかりで、若年層の離職対策等が追い付いていない
 ・経営者は皆サラリーマン役員、サラリーマン社長で任期が短く、経営に対する責任が軽い
 ・株主は自社、従業員持ち株会が多くを占め、さらに経営責任が弱くなっている
ちょっと株主について何社か調べてみました。
1位:大阪市 
3位:自社
7位:持株会
1位:日本マスター信託口
5位:持株会
1位:日本マスター信託口
5位:持株会
1位:自社 
9位:持株会
1位:山口県
3位:自社
7位:持株会
一方、創業者が大株主になっている会社を見てみます。
1位:公益財団法人石橋財団
5位:石橋寛
1位:ユニテック(株)
3位:高原基金
○出光興産
4位:公益財団法人出光文化福祉財団
 一般論ですが、創業一族が大株主の会社は、会社の経営の傾きを絶対許さないため、創業一族の息のかかった人もしくは、実力手腕のある人が経営者になる傾向が強いのに対して、そうでない会社は実力よりも上層部に気に入られた人が経営者になっていく傾向があり、経営者でありながら考え方は管理職時代と同じ考えのサラリーマン社長であることが多いです。サラリーマン社長は自分の任期だけ何事もなく終わればあとは裕福な老後が待っているだけで、問題があったとしても辞任して企業年金もらってさよならなので、経営に対して本気で改善や向上させる気がない傾向が強いです。
 こういう体たらくな経営を大企業病とも呼び、社員は会社や株主への利益のためではなく、自分の出世のために働いていたり、雇用が安定しているが故に何もしない社員が一定数いたりと、失われた20年となっている原因でもあります。電力会社は収益が安定しているので潰れることはありませんが、メーカーはシビアであるため、この大企業病のせいで潰れていった会社は皆さんが知っての通りです。
 バリバリ仕事したい!という方は利益を重視して右肩上がりの成長をしている会社に就職することをお勧めします。その代わり、仕事の質が問われるので、苦労はすると思いますが、自分が頑張って会社に貢献すれば貢献度に応じて報酬がもらえ、仕事満足度は高まると思います。