金融リテラシーが高い人の特徴
社宅に住んでいると、他の家族の金銭感覚は、所有している車でだいたい分かります。
上場している大手企業の平均年収は600万~800万円くらいですが、30代~40代になる、配偶者、子供2人世帯であっても、ある程度金銭的に余裕がある生活が可能です。
その”金銭的な余裕”を、将来の貯蓄に回しているか、嗜好品にお金をつぎ込んでいるかは、車の所有状況で分かります。
<金融リテラシーが高い人の特徴>
・乗っている車種のグレードがヴォクシーやノアレベル
・同じ車に10年以上乗り続けている。
・車の世帯所有台数が1台
・常にトヨタ車
<金融リテラシーが低い人の特徴>
・世帯で、普通車を2台所有
・乗っている車種のグレードがヴェルファイヤ、アルファード、レクサスレベル(いずれも新車)
・外車
では、解説していきたいと思います。
<金融リテラシーが高い人の特徴>
○乗っている車種のグレードがヴォクシーやノアレベル
子供が多いと、どうしてもワンボックスカーが一番利便性が高いです。ヴォクシーやノアは安い車種で、標準的なオプションをつけても300万以内で買えます。家計を考慮して、さらに上のグレードの車種を諦めたことが伺えます。
○同じ車に10年以上乗り続けている。
同じ車に長年乗り続けるほど、購入価格に対して1年あたりのコストが下がります。10年で乗り換えたとしても。10年物の車はほとんど値段がつかないため、修理しながらでも10年以上乗り続けた方がお得です。
○車の世帯所有台数が1台
ほとんどの世帯が旦那用の普通車1台と奥さん用の軽四の2台を所有していることが多いです。共働き家庭なら仕方ない部分もありますが、専業主婦世帯で1台に抑えている家庭は、車を所有することのランニングコストを計算しており、金融リテラシーが非常に高いと思います。
(車検費用、タイヤ、オイル交換費用、税金、保険)
ハイブリッドカーはガソリン車に比べて20万~30万円ほど高く、1年に1万キロ以上乗る場合はハイブリッドカーの方がお得だとされています。購入価格がガソリン車より高くなるため、オプションをつけていないと、家計を考慮して諦めたことが伺えます。
○常にトヨタ車
トヨタ車は他のメーカーに比べてリセールバリューが高いそうです。その理由は壊れにくいから。私はマツダとスズキとホンダしか知りませんが、いろんな車種を乗り継いできた私の父が言うには、トヨタが一番作りがしっかりしていて故障が少ないと言います。10年以上乗りつぶすつもりなら、トヨタが良いかもしれません。
<金融リテラシーが低い人の特徴>
○世帯で、普通車を2台所有
税金、車検費用の高い普通車をわざわざ2台所有するのはなぜでしょうか…
○乗っている車種のグレードがヴェルファイヤ、アルファード、レクサスレベル(いずれも新車)
このクラスは400万~ 確かにリセールバリューは高いかもしれないが、距離が増えれば買取価格は当然下がるし、ほとんど乗らずに3年おきに新車に買い替えるつもりなのか…
ちなみに、現在の中古車相場を見ると(買取相場は0.8掛け)
2012年式8万キロ→140万
2017年式4万キロ→350万
3年での乗り換えを前提で3年で約100万円の価値が下がっていることを考えると
1年あたりのコストは33万円
300万円の車を10年乗った場合の1年あたりのコストは30万円
一見、ヴェルファイヤクラスとコストが変わらないように見えるが、3年ごとに新車を購入するため、3年おきに+100万円(同クラスに乗り換える場合)の追加費用がかかり、買い替えるたびに、1年あたりのコストは増大する。
では、8年で乗り換えた場合は300万円の価値が下がっているので、
1年あたりのコストは37万円。どう考えてもコスパが悪い。
○外車