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電力業界社員が不定期に情報発信

電力会社の入社メリットと入社するために必要なこと

電力自由化原発事故の影響で、電力業界への学生の人気は毎年落ちています。しかし、電力会社に勤める私から見た内情は、公務員並みに非常に安定した職業だと思います。

 電力会社のメリットをまとめると

公務員並みに雇用が安定している。

福利厚生が良い

基本給が高い 

◎安定している理由は、私なりの考えは以下のとおりです。

 発電する電力は常に需要と供給が一致する必要があり、どこかの格安電力会社が格安の大容量発電所を作らない限り、大きく顧客を奪われることはないということです。楽天でんきやauでんきなど、新規参入会社はたくさんありますが、自前で発電所を持っていない(持っていても供給量が足りない)ため、結局大手電力会社から電気を購入する必要があります。

 また、需給バランスが崩れると、発電所が発電できなくなり大停電が起こります。大停電が起きないように発電を調整する役割、先日北海道地震で発生したような大停電が起きた場合の発電所の早期復旧の役割は大手電力会社が担っているため、電力自由化によって電力会社が倒産する心配はないと思っています。

 次に入社するために必要な条件を紹介します。ここでは大卒、院卒に限って説明いたします。

 まず結論ですが

採用実績のある大学出身であること(国立、早慶関関同立、MARCH)

常識あるコミュニケーションができること

企業分析と自己分析ができていること

最低限の専門知識を身に着けておくこと

出身学科は電気系が一番有利

 

 1番について、大手企業はどこもそうですが、採用実績のない大学からは採用してくれません。実績のない大学だとエントリーシートや1次面接で問答無用で落とされます。じゃあ、どこか実績があるのかというと、国立、早慶関関同立、MARCHレベルなら問題ないと思います。各企業の採用実績をHPで見ることもできるので確認してみてください。

 2番について、普通に会話のキャッチボールができれば問題ありません。事前に面接の練習をして挑めば、問題ないでしょう。

 3番について、例えば、電気技術系で発電所勤務を希望しているのに、お客様と接する仕事がしたいと言えば、企業分析不足で落とされます。(希望する仕事と希望職場の不一致) 例えば、専門は半導体半導体の技術を活かして電力の技術発展に貢献したいと言っても、半導体の知識は電力会社では活かせませんし、電力会社は技術を発展させるための会社ではありませんから、落とされます。

 4番目について、入社試験で専門科目の筆記試験がある場合があります。電気系であればオームの法則とか3相回路の簡単な計算くらいはできるようにしておきましょう。

 5番目について、電力会社は名前のとおり電気を扱う会社であるため、電気系の学生を多く募集しています。また、電気系は様々な業種で引く手あまたであるため、自然と倍率も低くなり、内定を取りやすくなります。

 ここまでで、電力会社を希望している学生は、希望を持てたでしょうか?それとも絶望したでしょうか?

 最近はエリア採用やプロフェッショナル採用しているところもあり、そういう採用方法では学歴の壁は低くなっています。しかし、採用人数は限られており、高専卒や専門学校卒との競争になるため、狭き門かもしれません。