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高専への進学はありか?

 中学卒業後の進路として普通科の高校に進学するか、工業または商業系の専門系高校に進学するか、高専に進学するかの3パターンになると思います。
 中学時代のそこそこの良い成績だと、高専への進学を勧められることが多いです。(特に公立中学)高専は就職率がとてもよくさらには提携している大学への編入制度などが紹介され、中学生にはとても魅力的に映るものです。
 高専への進学はありか?という視点と、現在の職場で高専卒の社員がどういう立場であるかについて経験談を踏まえて解説したいと思います。
 さっそく結論ですが、高専への進学については、専門分野を学びたいという高い志があるのであれば「あり」中学の成績が良くて、なんとなく就職を目的とするのであれば「無し」です。
 その理由は、高専卒で就職しても扱いは工業高校卒とほとんど変わらないからです。強いて異なる点を上げれば初任給が高卒より若干高いくらいです。また、中学で「理科、数学の成績が良い」イコール「理系が得意」というわけではありません。なぜなら中学の数学の成績はほとんど暗記の力で解けるからです。本当の理系の力を計れるのは高校数学、高校物理で差がでます。
実際、高専に入学したものの、授業についていけずに退学する人が一定数いるのはそれが原因だと思われます。
 私が高校の時、クラス内で数学70点代、物理は赤点クラスだった友達は自称数学が得意と言っており、将来数学の先生になりたいからと、理数系の学科の大学に推薦入学しましたが、授業についていけずに留年したあげく、退学したという話を聞きました。
 自分が理数系が得意かどうか客観的に第三者に判断してもらう必要もあるのかもしれません…
 さて、専門分野を学びたいという強い意志と、その先の大学進学を視野に入れているのであれば高専進学は「あり」だと思います。旧帝大への編入試験も通常の一般試験に比べれば簡単です。大学時代に3回生や大学院から何人か高専からの編入生がいましたが、超優秀だったと印象が強いです。また、職場でも高専からの大学編入組の経歴を持つ人大卒(院卒)は優秀な人が多いという印象が強いです。
 では、高専卒入社組はどういう人が多いかというと、私の主観ですがきっぱり言って「使えない」人が多いです。そもそも、勉強が嫌い就職を選ぶ人が多いわけですから仕事に対するモチベーションについても低いのも当然です。中学の栄光時代から気持ちを切り替えができていないのか、変にプライドが高く、仕事できないくせいに態度だけでかい人も多いですね。中には優秀な人もいますが、だいたい高専卒入社組の8割はポンコツという印象です。
 先ほども述べた通り、高専卒は工業高校卒と同じレベル扱われますので、難関資格をとったり、大卒並に全体を取りまとめて仕事ができるような優秀な人材でない限り管理職に上がることはありません。私の個人的見解ですが、就職が目的なら工業高校で十分だし、高専のプラス2年間は無駄だと思います。