就活生と忙しいサラリーマンのための情報ブログ

電力業界社員が不定期に情報発信

大手電力グループ会社への就職はありか?

 学歴や成績的に電力会社への就職は厳しいけど、グループ会社なら就職できるかも?と思っている方も多いはず。グループ会社への就職はありか?という視点で説明していきたいと思います。
結論
高学歴なら無し。低学歴で中小企業への就職を検討しているなら有りです。
グループ会社に入社してくる人の学歴はほとんどが高卒、高専卒です。電工やエンジニアリング等の建設業なら工業高校卒、商社系なら商業高校卒がメインとなります。大卒も採用しているものの、採用数は僅かです。私が知っている限り、大卒に国立大や有名私立出身はおらず、○○工業大学出身者が多かったように思います。高卒、高専卒は学校推薦となりますが、成績上位の人は電力会社をはじめ、鉄道会社、自動車メーカーを希望するため、電力グループ会社を希望する人は成績中位くらいの人がメインとなります。
業務内容は8割方、親会社から受注した案件で、残りの2割はグループ外の受注案件となっています。電力自由化に伴って、最近はグループ全体でお金を稼ぐことを目的に、グループ外受注に注力しているようです。親会社からの受注がメインなので、景気に左右されにくく、倒産のリスクが少ないのがメリットです。
デメリットはグループ会社の管理職ポストの半分は電力会社からの天下りや出向者がほとんどで、プロパー社員の管理職ポストは少なくなっています。電力会社からグループ会社へ転籍することはあっても、その逆は絶対ありません。あったとしても期間限定の出向程度です。
(プロパー社員とは:グループ会社に採用された人のこと。)
福利厚生や給与の面では、大企業の現場職より低いものの、そこら辺の中小企業よりは良い水準となっているので、大企業の推薦を貰えなかった学生にとってはねらい目だと思います。労働組合もしっかりしているので、サービス残業等の不法労働の点では心配ないと思います。建設業は労基の指導が厳しいので、電力会社よりも勤務管理はしっかりしていると思います。
大卒で、大企業への就職が絶望的な人でかつ、現場施工管理、設備の設計の仕事を定年までしたい人にはお勧めです。高卒、高専卒の方は大企業の学校推薦に漏れた人にとってはお勧めです。
ただ、大企業の現場職の給与水準や福利厚生には到底及ばないので、大企業を狙えるなら大企業を狙いましょう。電力、鉄道、自動車以外にも優良な大企業はたくさんあります。私の知り合いは高卒でグループ会社から大手繊維メーカに転職しましたが、給料が上がったと言っていました。
以上参考になればうれしいです。